日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年4月9日プレゼンでは話す態度に気をつけよう!

 

日本話し方センターではベーシックコースの1回分をまるまる見学できる無料体験教室を随時開催しています。私はこの無料体験教室に参加された方とよくお話をさせていただいています。その際に話し方に関して改善したいと思われていることを聞くと、「社内やお客様先でプレゼンをするのですが、あがってしまうし思うように話せないんです」というお話をされる方が多いです。確かにプレゼンをして相手の反応が良いと強い達成感がありますし、逆に自分でうまく話せていないと感じたり相手の反応が思わしくなかったりすると、かなりの挫折感があります。
そこで、今回はプレゼンをする際に気をつけるべきことについて解説します。


★ 聞き手を見て話す


プレゼンをしていて、プロジェクタなどの画面をずっと見たまま話をする人をよく見かけます。こうした話し方は、聞き手にしてみれば自分を無視された感じがして気持ちいいものではありません。話す際はどのような場面でも聞き手にしっかりと体と顔を向けるのが基本中の基本です。しかしプレゼンが苦手な人は、「よくわからないなぁ」という顔を見るのが怖いので聞き手の顔を見ようとしません。これでは聞き手は「自分たちを無視している上に話もよくわからない」とますます印象が悪くなってしまうでしょう。苦手意識があっても聞き手の方をしっかりと見て話をすれば、少なくともその一所懸命さは伝わります。ぜひ聞き手の方に体を向けて、しっかりと顔を見て話をしてください。

 

★資料に書いてあることをきちんと話す


プロジェクターやモニターで資料を投影しながら説明する場合に、投影資料に書いていないことばかり話す人がいます。説明者にしてみれば、書いてあることをそのまま読み上げるだけでは価値がないと思えるのかも知れません。しかし説明を受ける側はその資料を初めて見ます。資料に書いていないことを説明されると、資料を読めばいいのか説明を聞けばいいのか戸惑ってしまい、結局どちらも理解できなかったということになってしまいます。まず資料に書かれていることをきちんと説明し、その上で必要な補足説明などを行うようにしましょう。

 

★ 聞き手の表情をよく見ながら話を進める


プレゼンの目的は説明していることを聞き手に理解し、納得、共感してもらうことです。そのためには聞き手に説明を順番に理解してもらわねばなりません。途中でよくわからない箇所が出てくると、聞き手はその先の説明が理解できなくなってしまいます。なので、説明しながら聞き手の表情やうなずきの度合いなどをよく見て、自分の説明が理解されているか、確認しながら話を進める必要があります。途中で「ここまでは宜しいでしょうか?」「ここまででご不明な点などはございますか?」などと確認しながら話を進めるとよいでしょう。

 

★事前の準備を納得できるまで行う


上に述べた3つのポイントは、理解はできてもすぐに実行することが難しいかも知れません。プレゼンは知識ではなくスキルですので「わかる」のではなく「できる」にならなくてはなりません。そのためには3つのポイントを意識して繰り返し繰り返しリハーサルを行ってください。自分が納得できるまで手を抜かずに練習してください。そうすれば以前とは違うプレゼンができるはずです。

 

★話し方を基礎から学びましょう!


今回はプレゼンで気をつけるべきポイントを、話す態度を中心に解説し、留意すべき話し方については解説が長くなってしまうので触れませんでした。しかし、プレゼンで気をつけるべき話し方は、プレゼン以外の場で話す際に気をつけることと同じです。例えば「ゆっくり話す」「間を取って話す」「アイコンタクトを取る」などです。
それらはベーシックコース2日間集中セミナーでしっかりと学んでいただけます。プレゼンでも、スピーチでも、その他のビジネスシーンでも相手にきちんと伝わる話し方を学びたい、と思っておられる方は、ぜひ受講をご検討ください!
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